【ネタバレ有り】個人的には喜劇「ジョーカー」
「ジョーカー」
色々な考察や感想があるかと思いますがタイトルのように個人的には喜劇だと思います。
何より本人が最後に喜劇とデニーロに語ってますしね
この映画を見て悪影響が!という懸念もあると
内容的に影響を受け、狂気に走る可能性があることは否めないかもしれませんがジョーカー=アーサーはやはり大多数の人間とは圧倒的に異なると思います
アーサーは確かに心を病んでいますし、彼の身に起きたことも端から見れば悲惨で同情してしまうことばかり、いわば悲劇のヒーローのようにも見えます
しかし、アーサーは心を病んでいただけではなくもともと所謂サイコパスの気があったのではないかと
彼が他者と共感しているようなシーンは極めて少なく、他のコメディアンやテレビを見ていても彼が受けているところは他とズレたところばかり、ノートにも下ネタやポルノ写真が堂々とあります
ただ、不幸が続き自暴自棄になっているだけの中年ではありません
アーサーが自分の異常性を自覚しそれを肯定することで初めて自己満足につながりそれが結果的に現状のゴッサムの状況も助けて社会的にも承認されることになってしまったのかと
常に笑っているようにという母の願いが呪いとなり、アーサーをギリギリ押さえていましたが、様々な出来事で徐々に崩れていき、母が嘘をついていた(精神異常だったこと)や自分のステージがテレビで笑い者にされていることをきっかけに、自分の感情を押さえる必要はない、自分か心から笑うために誰にも縛られず好きに行動する
今まで誰からも認められずろくに話してももらえなかった自分がやっと存在意義を見出だせた
そんなアーサーにとってはある意味サクセスストーリーです
そりゃあ悲劇ではなく喜劇でしょう
実際、悲劇と喜劇って紙一重なのかなと
当人にとっては悲惨な出来事でも端から見れば笑えることもあります
トッド・フィリップス監督はハングオーバーシリーズも監督されてますしね
あれも見てるこっちからすれば喜劇ですが当人からすれば悲劇でしょう(内容はぶっ飛びまくりですが)
スゲー長くなりましたが以上が僕の感想です!
アメコミ好きでもバットマン知らなくても映画好きなら一見の価値ありです!
ただ、ダークナイトやSvBみたいなものを期待していると肩透かしかもです
アクションは無しですので